青の

ガールズ&パンツァー 最終章 第4話の青ののレビュー・感想・評価

4.0
【 平成萌え+戦車+スポ根! 】

《 シリーズ全体 ざっくりあらすじ 》
一応日本の女子高が舞台。
その学園の必修選択科目には書道、茶道、華道みたいなノリで『戦車道』がある世界線。

『戦車道』…実際に生徒達が戦車に搭乗し、死者の出ない程度の火力にてチーム対抗戦を行う競技。
大和撫子育成と礼節等を重んじた伝統武道。
一般常識として、その世界や人々に認知されている。

女子高生達は学園内でのトレーニングや模擬戦を経て、全国大会での優勝を目指す。
そしてチームや他校生徒と、その過程で友情を深めていく…単純明快ストーリー♪


《 スポ根もの 》
TVシリーズ(2012〜13年)だとキャラデザや所作に、やはり時代を感じる。
が、そこは見続けていくうちに気にならなくなる。
なんせ主役は戦車なので、無骨で油と火薬臭に塗れた重兵器に平成萌えキャラが乗っているだけで、笑えるし楽しい。
ミリオタや歴史オタが歓喜しそうな軍事/専門用語な台詞が乱発されるが、造詣が無くともスルーで問題無し。
とにかく、バレーボールやバスケアニメの様に、素人もしくはやる気の無かった女子達が苦難の末に勝ち上がっていく流れに熱くなれるなら楽しめる筈。
ボールやバット自体の価値や歴史を知らんでも楽しめるよね?…的なやつだと思う。


《 とにかく、ぶっぱする快感 》
大和撫子の嗜みとして…なのだが、その淑女的な方向とは真逆にありそうな無骨な戦車に搭乗して弾丸をぶっぱする。
その車輛も近代兵器とは程遠く、主に第二次世界大戦で運用された、いわゆるクラッシックカー(戦車)である。
そんなクラッシックな兵器に女子が乗り込んで…。
これはもうクレイジーで新たな『性癖』の誕生かも。

TVシリーズもさることながら、今作を含め劇場版の肝はやはり戦車によるバトルシーン。
とにかく作画と動画と音響がヤバい。
戦車作画は3DCGではあるものの、手描き動画との融合で違和感無く見られる。
つまり、ツルツルテカテカでスラスラ〜っとした動作になりがちなCGに、手描き作画を重ねているので両方の良いトコ取り動画となっている(手描きのみでは膨大になる作業量をCGでクリア、テカテカ違和感を手描きでクリア)。
且つ、音響にもかなりの拘りを感じる。
弾丸の種類、車輛それぞれのエンジン音、雪原での響き方の違い…今作(最終章4話)公開時に「とにかく映画館で見ろ!とぶぞ!」と界隈でバズったのも頷ける。


《 兵器に女の子を乗せて戦わせる…》
って、何故か気にする人がいるのも理解出来る。
ただ、リアルな戦争も「こんな風にケリを付ければ良いんじゃない?」ってポジティブに夢を抱くのもアリだと思う。
今作では、あくまで『スポーツ』だし『伝統武道』なのだ。
そんな夢の世界線があっても良いと思う。


—〆—
とにかく、今作(最終章第4話)はヤバい。
目が回るくらい戦車が動きまくるしド派手にぶっぱする。
このチェイスは『カリ城』を想起させるし、空いた口が塞がらないとは正にこれ。
今作の様な作画のカロリーを今後も期待するのなら、第5話は3年後か?
ええ、待ちますともいくらでも。


《 シリーズを見る順番 》
ググれば分かる事ですが、せっかくなので…。

TV版1〜12話

OVA『これが本当のアンツィオ戦です!』

映画『ガールズ&パンツアー 劇場版』

映画『ガールズ&パンツアー 最終章 第1話』
映画『ガールズ&パンツアー 最終章 第2話』
映画『ガールズ&パンツアー 最終章 第3話』
映画『ガールズ&パンツアー 最終章 第4話』
2024年現在はここまで。

現状知り得る情報では『最終章第6話』で完結するようです。
(TVシリーズからここまで12年かかっています)

ちなみにTVシリーズでは、その作画カロリーが仇となったのか「万策尽きて」総集編?を2回放送している笑
青の

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