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ミステリと言う勿れのTSのレビュー・感想・評価

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)
3.6
【王道のサスペンス展開】76点
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監督:松山博昭
製作国:日本
ジャンル:サスペンス
収録時間:128分
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 2023年劇場鑑賞36本目。
 原作未読、ドラマ未見、という完全初心者が観にきたのでやや気が引けましたが、何も知らない人でも楽しめた作品でした。サスペンスモノってどうも個人的にはそれ程好みではないと思っていたのですが、いざ波に乗ると面白く感じるものです。コナンが代表例でしょうか。あまり好んで自分からは観ないけど、いざ観ればそこそこのめり込んでしまうという。菅田将暉が主演の映画って割と安定している気がします。

 有能な大学生である久能整は、美術展の見学のため広島にきていた。そこにある女性が駆け寄り、命懸けのバイトを頼むのだが。。

 狩集家という一家に整はお邪魔するのですが、遺産相続の問題で力になってほしいと頼まれます。なんだ、犬神家の一族みたいなもんか、と思えてしまいましたが整の独特な説明口調が妙にフィットし、集中して観ることができました。自分の推理能力は全くなので、映画の展開に従うまででして、こいつが犯人かも、とかそういう予測ができないのが残念です。鋭い洞察力をもった方が観たら、いろんな伏線があるのでもっと楽しめるのかなと思いました。

 序盤はギャグ路線でして、劇場内にドラマのファンがいるのか、結構笑いがおきていました。後半は物語の構成上、ややシリアスになりますが、整のマイペースながら独特な考えを持っている雰囲気は保たれますので興味深く観れます。まあでもやはりサスペンスモノって、主人公が圧倒的に特徴的でないと締まらないですよね。他のキャストも頑張っていましたが、やはり全て整に持っていかれてる印象でした。

 と、『ミステリと言う勿れ』の超初心者のコメントなのでこれくらいにしておきますが、わざわざ映画館で観るべきものか?と言われたら微妙なライン。菅田将暉のファンや今シリーズが好きで仕方ない人はネタバレを喰らう前に早く観に行けば良いと思いますが、映画的迫力はあまりないので、サブスクやレンタルを待つのも一つの手かもしれませんね。僕は、やはり話題性がある作品と感じましたので観にきました。そして、まずまずの出来だと思いました。ただ、カットの仕方がやや雑だなと思いましたし、テンポがやや悪いところもあったのでもう少し良くできたかなと感じました。
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