このレビューはネタバレを含みます
ドラマもそうだったけど、このシリーズの登場人物のセリフというか言い回しはすごく好きだな。
セメントの話はもちろん、「女の幸せ」は全ておじさん目線の意見でしかないことも、アメリカ?の警察ではカウンセリングを受けることが当たり前のようになってる話も全部印象的だった。
でも、今回は何より松下洸平がすごかったな〜。
途中から、犯人なんだろうなとは思ってたけど、自分のやったことが正しいと信じて疑っていないこと、そして最後の最後にしおじに強烈な罪悪感を植え付けていくところが見事だった。
このシリーズは救いようがない犯人ばかり出てくるけど、それも好き。
犯人は罪を犯してもしょうがない状況だった、根っからの悪党じゃなかった、っていう落とし方をするドラマとか多いけど、そんなやつばっかりな訳ないし、現実ではどんな背景があっても罪を犯した人を許せるはずがないのだから、いっそあのくらい悪役に振り切ってくれた方が憎むべき対象として見やすくて助かる。