お前をスターにする。
イム・ジンスン監督、マ・ドンソク主演による韓国製作のコメディ。
韓国ソウル江南地区にある繁華街、狎鴎亭（アックジョン）の主とされる主人公が、美容整形ビジネスの頂点を目指そうとする姿を描く。
主人公となる狎鴎亭の主・テグクをドンソク、彼とタッグを組むこととなる天才美容外科医・ジウをチョン・ギョンホが演じているほかオ・ナラ、チェ・ビョンモ、オ・ヨンソ等が登場。
物語は、職業不詳なれど、狎鴎亭の全てのことに精通しているテグクが、幼馴染の弟で医師免許を剥奪されたジウと新たな整形ビジネスを確立したものの、その利益を巡って翻弄される様が描かれるが、華やかな表舞台を描いており、基本コメディテイストであることから、重苦しい雰囲気は皆無。
そのため、いつもは刑事やヤクザの組長等を演じ、パワープレイ上等な役どころが多いドンソクが、本作品ではたまに放つパンチが重量感溢れるものの、アクションはほぼ皆無であり、常に半袖短パンという出で立ちであることから、途中から、ロバートの秋山に見えてきた次第。
また、美容業界という、普段殆ど触れることのない職業の裏事情を知ることができた反面、多分細かいネタを盛り込んでいるのだろうが、あまりよくわからず、今一つ笑えなかったのと、物語自体も、そこまで手の込んだものではなかったため、コンゲーム的な展開も弱かったかなというのが正直なところ。
得体の知れない怪しげな雰囲気をコミカルに演じたドンソクの新しい一面を楽しむことができた反面、ドンソクじゃなくても良かったのではと思うとともに、その上映館の少なさから、上映が一ヶ月もたずに終わってしまいそうなので、ドンソクファンなら早めの鑑賞をオススメしたい一作。
世界は狭いな。
