「すべての夜を思いだす」って、どういう意味なんだろう？と思いながら観てたけど、観終わったら意味がなんとなくわかった。いない人の輪郭を感じながら、その人がかつて存在していたことを思いだすことは大事なことなのだと思う。
街の人同士の会話が優しくて良かった。ちょっと寓話めいている気がしないでもないが。他愛のない会話の大切さを感じた。画面の中に派手な色がほとんど登場しなかったのは意図的かな？落ち着いた気持ちで観ることができた。物語としては平坦な感じで、激しさはないけど、人と人との距離感が心地よかった。清原監督、これからも期待したい。
