Nove

すべての夜を思いだすのNoveのレビュー・感想・評価

すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)
3.3
多摩ニュータウンの時間経過のように、ゆっくりと流れる時間。
各シーンのカットに余韻が漂い、5月の晴れた日に、3人の女性を散歩で偶然見かけたように追い続ける。
僅かなニアミスはあるが、オムニバスのようなそれぞれの物語。
開発から50年の歳月が経ったニュータウンは、静かなタウンへと変わっている。
3世代を通して観た想い出は、じわじわと滲み出すかのように、遠くから見つめる感覚が心地よい。
いろんな要素を散りばめて、後は観客の感性に問いかける作り方は悪くはないが、すべての夜を思い出すには、春の日差しは長く眩しすぎた。
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