「美しい映像に美しい愛に魅せられる!ピクサーの新しい世界観にもワクワクするラブストーリー」
完成披露試写会にて2D吹替鑑賞。
まず世界観やキャラクターがとても良かったです!水、風、土、炎とそれぞれのデザインだけでなく特性を活かしていて火なら割れたガラスをそのまま熱して直してしまったりともしこんなキャラがいたらのアイデアが散りばめられていて観ているだけでワクワクできます。
そして予告の感じからとエレメントの違いは人種のメタファーで「ズートピア」みたいな感じかなとは予想していましたが、ズートピアよりもさらに踏み込んで貧富の格差みたいなものが描かれていたのが良かった。炎のエレメント達はアジア系やアフリカ系、ラテン系などの有色人種の集合させたような描き方で、都市部ではなくちょっと離れたエリアにその人種だけのコミュニティで雑貨店を営んでいる、かたや水のエレメントはまるで白人のように高収入でいい教育を受けているというような格差の描写が非常に面白かった。
そしてそんな人種だけでなく、生き方も違う2人が出会って惹かれ合う展開は王道のラブロマンスとしてとても楽しめ、特に惹かれ合っていく2人の火と水の映像としての表現の美しさも相まって、映像的にもストーリーとしても美しい愛の描写が素晴らしい!
吹替での鑑賞でしたがメインの2人はどちらもピッタリで、芸能人キャストで稀にある違和感などは感じずストーリーを楽しめたので吹替オススメです。
子供から大人まで万人楽しめるラブストーリーでした!エレメントの質感表現はさすがピクサーの進化した表現力なのでぜひ大きい画面の劇場で鑑賞して欲しい作品でした。
またピーター・ソーン監督について過去のインタビューを読むと、両親が韓国系移民でNYで小さな商店を営んでいたとのことで、主人公のエンバーのストーリーはそのまま反映されていて、パーソナルな部分が落とし込まれているのが分かりました。なるほどたしかにディテールが素晴らしかったので納得!