炎や水のあらゆるエレメントを応用したアイデア（火を用いて自らの手でガラスを精製など）やピクサー特有のアニメーションの楽しさは毎度の事として、扱ってるテーマが良かった。
本心を伝える事、踏み込んで化学反応を起こしてみる事、自分の気持ちに気付く事。特にエンバーがつい感情を爆発させてしまい、炎を巻き起こしてしまう演出と、ウェイドの涙が水となって溢れる対比は勿論、ギミックの原理もインサイド・ヘッド的な趣があって面白い。
ピクサーはいつも感じてる事だけど、感情などの抽象的で形にならない概念を目に見えるものにするのが本当に上手い。
話のテンポとしても小気味良く、敬礼やウェイドが戻ってくるタネとしての伏線（御涙頂戴話）も綺麗にハマり、過不足なく気楽な気持ちで観れる大衆向け映画になってる。
自分達の人生の為に街を離れた親と同じように子供も同じように旅立ってくのもよく出来てるなぁと思いました。
