やさしい気持ちで
ピクサーの劇場公開作は『2分の1の魔法』以来なんと3年ぶりということで、なんだかとても懐かしい気分で映画を観た。
ピクサー作品には『トイ・ストーリー3』や『インサイド・ヘッド』など人の心がない私でも涙腺が緩むわけだが、今回も見事に泣かされた。
ピクサー作品でここまでど直球でラブストーリーを描くのはかなり珍しい、というか初めてのパターンだと思うが、もうひとつの主軸である父と娘の関係性も丁寧に描かれていてそこもよかった。
ピクサー作品はかつて自分の子どもに見せる映画を創り、そして子が育つ映画を作り、今まではそれを観た世代が親へのアンサーとして作品を作っている。脈々と受け継がれる「青い炎」がいつまで続くことを願う。