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マイ・エレメントのpanakiのネタバレレビュー・内容・結末

マイ・エレメント(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

ピクサーガチ勢の私、絶対に観ないわけにはいかないと思いつつ、初日に間に合わずやっと観てきました!


まず率直な感想として、思ってたんと違う!しかしこれもまた良い!!です。
わりとスピリチュアル好きな自分としては“エレメント”を題材にしている時点で興味わきわきでしたが、主人公のエンバー🔥とウェイド💧に比重を置いたラブストーリーであり決して元素のお話ではなかった。

けれど考察しがいのあるピクサー、そこはちゃんと素晴らしいメッセージを残してくれていました。

この作品が1番伝えたいことはダイバーシティ(多様性)かなといったところ。
それぞれのエレメントを越えて関わりを禁止されていたり、特定のエレメントが差別を受けたりするところに、この世界のまだ受け入れられきれていない多様性の部分を垣間見る。
癇癪持ちで働き者の火のエレメントエンバーは親の夢は自分の夢と信じて生きている。泣き虫だけど優しくて良いところを見つけるのが得意な水のエレメントウェイドに出会い、その化学反応や体験から自分が本当は何がしたいのかを見つけていく、、と言ったようなストーリー。

私は吹き替えが苦手なので字幕で見たけど、吹き替え版のエンディングが“やさしい気持ちで”だったようで、
【あなたがいて わたしになる
幸せにはきっとひとりきりじゃ辿り着けない】の歌詞ががまさにぴったりだなと思った。

木を運ぶトラックが『TOYOTA』ではなく『TREEYOTA』だったり、占いに使われてる木がパロサントだったりと、ピクサーのこういう細かなディテールが好きだよ..!!!と映画館でジワってました。
あと一緒に行った人が『2人の占いの時の煙の上がり方と水中のお花のシーンが一緒だったね』と言っていてなるほどと思った。

個人的にはウェイドの家族が好き。ユーモラスで多様性を受け入れていて、こういう家族に嫁ぎたいなと思った(嫁ぐは多様性っぽくない発言だけど)
そしてウェイドのような人に全肯定されてみたい、そしたらきっと見える世界が変わるななんて思ってみたり。

もう一度吹き替えで見てみても良いなと思うほど映像が美しく、水やガラスのリアルさ、炎のゆらめき、水と炎が合わさった時の波紋までも実写かな?とおもう素晴らしさだった!!!
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