ぶっちゃけ元素の物語なのに出てくるキャラクターは皆んな男女で分けられるようなデザインのせいで異性愛至上主義みたいに見えるところが気に食わなさ過ぎるし、ウェイドの家族にノンバイナリーがいるならむしろその子で映画1本作れよと声を大にして言いたい。
この「元素の物語」なのに「男女と区別できるようなキャラデザ」が結構ネックというか、私の中では最大のモヤモヤポイントであった。
それならいっそのこと皆んな性別が無い（もしくは分からない）キャラデザでも良かったのでは？
観終わったあとこの点のみを色々考えていたが、一人のノンバイナリーのキャラクターがさらっと出てくるよりも、画面の端から端まで性別の無い（わからない）キャラクターが出てくる方が私は1億倍嬉しかった。
それをできないところがめっちゃディズニーって感じがする。
全く褒めてないです。
癇癪持ちの火の女（この設定も全然好きじゃないな）が恋をして性格が穏やかになるってのもあんまり……………。
いやエンバーが成長する要素は恋だけじゃないのだが、やはり大部分は恋が占めているので………。
ただこの映画は『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』 と同じようにとてもとても丁寧に作られた移民の物語でもあるので、一概にNoとは言えなかったな……。
でももう世界には『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』があるんだよな……とも思う。
色々気に食わないところがあるのに主演の二人が本当に良すぎるのでキャラクターは好きと言うバグが発生している。
リア・ルイスとマムドゥ・アチーは涙が出るくらい良かった。
