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マイ・エレメントのoimoのネタバレレビュー・内容・結末

マイ・エレメント(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

炎と水。親と子。相容れないものたちのラブストーリー。

ディズニーの良さが画面いっぱい胸いっぱいに溢れててもう最高でした!

移民二世が生きる世界の重圧というテーマは暫定今年ベストの『エブリシングエブリウェアオールアットワンス』とも被るところだけど、母親目線から描かれたエブエブよりやっぱり子供目線で描かれる本作の方が島国日本に生きる生粋の日本人の私にも理解し易かった。
そういうテーマを感じつつシンプルに共感出来る部分も沢山あって、本当に最初から最後までほぼずっと泣いてました。自分ウェイドかなと思った。マスクの替え必須…😂

やらなければならないと思い込んでることとやりたいことは違うっていうのがここまで分かりやすく表現されてるのも意義深い。気が進まなくてもそれが本当に自分がやりたい事じゃなくても、みんなに求められてることをやることこそが幸せなんだよそれ以外はターボだよっていうシュガーラッシュの一作目的な価値観よりずっとしっくり来る。なりたい自分になって良い。

エンバーとウェイドが触れ合う所もボロボロ泣いてしまった。そうだよね。触れ合うことには痛みが伴うよね。それでも触れようとすること、触れ合う痛みを許しあって理解し合おうとすることに価値がある。もしやってみて駄目なら結ばれる運命じゃなかったってことが分かるから良いじゃないかっていう、どこまでも前向きなウェイドと、もし触れ合ってお互いに取り返しがつかないことになったら?!って取り乱してばかり居るエンバー。鑑賞中は全体的にウェイドに共感することの方が多かったけど、あそこは自分は完全にエンバーだった。

何の恐れもなく触れ合えたら、その後に起こるどんな結果も愛せたら…。

ちょっと有り得ないくらいに泣かされて、色々考えさせられました🥲
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