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マイ・エレメントのtaroのレビュー・感想・評価

マイ・エレメント(2023年製作の映画)
4.6
 四大元素が暮らす街を舞台として異なった人種との向き合い方、漠然と持っている偏見、個人と集団は必ずしも結びつかないことを学んだ。
 主人公の火は水に対してプラスのイメージを抱かずに育ったことから、水=悪と考えていたが、水に所属してる人=悪では無いということを実際に関わって向き合うことで初めて理解していく。例えば、日本を嫌っている国があるとして、その国の人全員が日本を嫌っているわけでは無く、好きな人もいるということを忘れてはいけない。育った環境や親からの刷り込みなどで、関わってないものに対しての偏見は出来上がってしまうが、他者のことを集団としてではなく個人としてはどうなのかで判断できる人間になりたいと思った。
 また、ピクサー作品はファンタジーの中にリアルを落とし込むのが本当に上手いなと思った。水や火が人間の形をして生活してたらこういうハプニング起こるよねとか、水や火の特性を生かしてこういう風に生活するよねというある種の大喜利みたいのが本当に美味くて映像を見てて飽きない。
 メッセージ性、映像、ストーリーなどどれをとっても最高でした。
 
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