ピクサー作品に対してはどうしても期待値が高くなってしまうためか、正直ものたりないというか、のれない一本だった。
火、水、土(というか樹?)、風(というか雲)という四つの元素をモチーフにしてるわけだけど、それぞれが仲が悪いというか人種差別のメタファーになっていて、それらがそれぞれ不可欠の存在だとかエコシステムとして繋がってるみたいな描写は多くはなく、おもに火族のヒステリックな女の子と、水族の涙もろいお坊ちゃんのラブロマンスのストーリー。
最上級のおじぎ(韓国のクンジョル)のエピソードが自分には妙に生々しく、カラフルでユーモラスな世界観と相性が悪いように感じた。監督が韓国系移民の2世だからということだけど。
お母さんが恋愛の匂いに敏感なだけでなく、何かもう少し物語の根幹に絡むかな?と期待したが、それもなし。
街や乗り物などのつくりこみはかさすがのピクサーだったけど、カメラワークや構図などはわりとふつう。