「多様性」「ポリコレ」といった昨今のディズニー・ピクサーを批判する時に用いられる言葉で表すにはあまりに勿体無いほどの良作。
無意識の差別や、移民2世の葛藤などの裏テーマに加えて、ピクサーでは珍しい恋愛要素をたっぷり詰め込んだのがすごい！
この話を人間で表現するのではなく、水と火という相容れないモノで表しているのも上手い。韓国系アメリカ人の監督の実体験が詰め込まれているからこそのリアリティがあって、ただのファンタジーで終わらないのがさすがピクサー、、。
ウェイドの一家が火に対して差別意識を持ってない(とはいいつつ無意識のうちにエンバーが違和感を覚える発言があったり、水にしかわからない話題で盛り上がったり)のも、恵まれた環境で育ってきた裕福な家庭だったからなのかなとか。
ズートピアとテーマは似ているけれど全くの別物。あっちは少数派への差別ひどい！と訴えるのかと思いきや少数派が実は悪者でしたという多数派賛美的なところがある。ズートピアももうずっと昔の映画だもんな、、。そりゃ考え方もアップデートするよな。
