ガンガンCM流れてたから逆に見に行かなったやつ。笑
良い意味で
エンバーとウェイドの関係性は結構色んな状況で当てはまる人が多いなと感じていて、
大人の間口広めだな〜と思いつつ
歴史的な背景から日本の需要はないわな、
不完全燃焼になったのも納得と言ったところ。
エンバーとウェイドは都会と田舎、自営業と公務員、女と男、短気と楽観、少数と多数、現地民と移民、長子と末子、庇護する者とされる者、コミュニティの深浅、家庭環境など。
色々対比してる中で、自分が属する側を愛しているのが今作の特徴かなと。
ライオンキング2やファインディングニモ、リトルマーメイド2など、
「自分が置かれた環境が嫌いなので飛び出したい2人」
が出会って恋に落ちる系とは真逆で、
「今の自分に満足してる
これを失いたくない、
期待を裏切りたくない(=コミュニティにいさせて欲しい)
けど、憧れが捨てきれずモヤモヤ」
なエンバーと、
「不満がないので現状維持
もしくは拡大したい(ように見える)」
なウェイド
これはリアルなラブストーリーであり、
しかし結果的にどちらにも迎合しないと言う点でフィクション。現実はそうもいかないんスわ。
「エンバーは結果的に自分の環境を嫌ってたじゃん、飛び出したかったんじゃん」という意見もあるかと思うけど、
これまでの
「環境合わない系主人公」
で思い浮かぶ殆どのキャラは
『幼少期から周囲に馴染めないひとりぼっち』
として描かれていることが多かっだと思う。
幼少期の頃から両親からも周囲からも愛されて、生きる分には不自由しない生活を送る2人の共通点は意外にも多く、最たるものは「良い子」であることだと思う。
「良い子だけど欠点を受け入れて貰えない環境のエンバー」と、
「良い子で欠点も許容される環境のウェイド」
この2人が「お互いの環境に適応出来ないながらも理解して許容する」のが今作のリアリティのある美しさな気がする。
(同時に、人格的なポリコレとしては至高でしょ?を見せつけられた気がして胸がムカムカする)
よく描いたなぁ〜としみじみ。
世界は何も変わってないのに、
生き方次第では地獄にも天国にもなる
今日もどこかはだれかの天国。
というメッセージには日本人救われる人多いと思うけどどうだろう?
「世界を変えてやる!」な能動的な主人公じゃないけど、今は環境に受動的な社会だし結構芯を捉えてる気がするけどなぁ。
流行らなかったのはリアルすぎが原因かも。
リアルとフィクションのボーダーがキツすぎてシームレスに自分の人生にはいってこないんだなぁ。
でもいい作品なんだよ…
いい作品だからこそ…受け入れられないときもある…
脳バグる…