家族人種に誰しもが持ってる葛藤や夢や希望いろいろな要素が絡み合いながらも喧嘩をすることなく見事にまとまっているさすがピクサー!というお手本のような作品。
超可愛い世界観ですぜ!
風土水火というエレメントたちが住むエレメントシティ。そのなかで疎まれながら暮らす火のエレメントであるエンバーと、犬猿の仲である水のエレメントであるウェイドが出会うことで新たな可能性が開けていく。
まあもう絵が凄い。凄まじい。
見ていてワクワクする。こういう世界観の作品はこれまでもあったと思うし既視感は感じるが、それを凌駕する感動を味わうことが出来る。これまたいつの日か世界のディズニーリゾートのどこかで新エリアになってもおかしくない。
話としてはシンプルなものでありながらも、盛り込まれた設定は膨大。それをきちんと成立させていくのはもう脱帽です。
人間の癇癪という部分を自分の内なる願望の発露と見立て、それを火で表現するのがとてもドラマチックに感じた。
火は燃えやすく、水は流れやすい。
犬猿の仲のようで2つがないと生きていけない。
主人公たちの象徴としてのメタファーが何層もあることに映画の深さが現れているように思う。
若干エンバーの内面の掘り下げが唐突に感じる瞬間はあったのが気にはなったかなーくらい。
尺のちょうど良さに、吹替版の安定感(有名俳優ばかりだったが違和感なし!)も相まってみてよかったー!と素直になれた作品だった。また、子どもとも観たい!