このレビューはネタバレを含みます
マイ・エレメント
さすがPIXARといった世界観。
PIXARは個性的な切り口でキャラや世界を組み立てるが、人格や悩み事は現実世界のそれとリアルにリンクしているのが特徴。
「世界」を描いているからこそ、観る人によって感情移入できるポイントが違い、幅広い視聴者層に刺さる内容だと思った。
エンバーは、ティーンネイジャーでありながら、家族を愛し父の夢を叶えることが夢だと思っている。夢と家族のバランス、許されざる恋のジレンマ、人種差別。
ジェイドは、優しくて共感性の高い性格でありながら、時に勇敢。人を人種で差別しない。恋に真っ直ぐ。
人それぞれに生まれながらの個性がある一方で、人々に差がなく価値づけられる"人柄"というものがある。ピクサーの作品は、こういった部分をあえて人間以外に投影して親しみやすく描いている。
2人の愛は映画史上1番"熱"かった
どんどんクオリティが高くなるアニメーション技術。今の技術だからこそ描けた作品だった。なんとなく、音楽が個性的(アジア？)なシーンが多かった。尺がスッキリ短くて子ども向けによい。
“Let’s see what happens ” ジェイド
2023★★★★
