きわこ

マイ・エレメントのきわこのネタバレレビュー・内容・結末

マイ・エレメント(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

絶対誰が見ても移民とか、多民族の話だろうなって分かるんじゃないか?ってくらい分かりやすかったけど、なかなか言い表せないような温度差とか、差別まではいかなくても間にある溝とかが上手に表現されてたなって思いました。エレメントシティは近未来って感じなのに、火の町は古い感じがするし、行政の管理も行き届いてないし、水が溢れた時にすぐ影響が出る(これはただ位置的な問題かもしれないけど)こととか、そういう描写が上手だなって思いました。風は無害だし、水と土はお互い共存関係なのに、火だけ土に嫌がられたり水を気にしないといけなかったり、「エレメント間の交流しないように」っていいつつも、ほとんど火の話なんだろうなっていうのもすごく考えさせられた。

ウェイドはちょっと所々むかつくところはあっても、いいやつだし、ウェイドの家族も芸術家だったり立派なんだろうし、すぐ泣いたりして本当に真っ直ぐでいい人達なんだけど、それはもう環境が恵まれすぎてたからできることであって、本人達はその自覚がないように感じた。だけど、そんな真っ直ぐなウェイドに新しい世界を見せてもらって(エンバーはパワーがないわけじゃないけど、1人では出来なかった)どんどん活き活きしていく2人を見るのが楽しかった(lauvの音楽が天才すぎた)そしてなぜかウェイドが生きてたのももう、それはディズニーだよね👏

先祖への誇りとか、代々引き継がれてる仕事とか、それに対するプレッシャー、引き継ぎたい思いと自分の夢のジレンマとか、カナダで見た日系の人達の展示を思い出しました💭💭私はずっと日本で暮らしててあまりそういう思いの実感はないけど、エンバーは苦しかっただろうけど、最後の礼が自分の夢を叶えつつ祖先は敬ってるっていうのがすごく伝わってきて、あれを最後に持ってきたのも上手!!って思いました。
きわこ

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