映画の95%はしょーもない恋愛描写が続く。設定もありきたりだし、禁断の恋もベタ。エレメントシティの成り立ちや各物質達の関係も非常に曖昧に描かれる。
映像はかなり綺麗であるし、展開も王道なので観れないことはない。
というわけで、斜に構えてボーッと本編を観ていましたが、最後、エンディング前のラストワンカット。急にめちゃめちゃ良いシーン。親子の絆、巣立ちに対する両者の想い、故郷への郷愁。様々な想いが詰まった感動のシーンが急に来たので思わず泣いてしまった。
思い返せば、映画の中盤辺りでそのシーンに繋がる伏線がガッツリ張られていたのだが、舐め腐ってなんにも考えずに映画を観ていたので、全く気づかなかった。それ故、先の展開を想像することなくダイレクトにこの感動を味わうことができた。
劇場上映では、子供につられてやって来て、なんにも考えずに観ていた親御さん達をウルっとさせたに違いない。
以上を踏まえて、この映画は舐め腐った姿勢でなんにも考えずに観ることをおすすめします。
