戦争の理不尽さは非常によく伝わってくるんですが、描写がかなりアルバニア寄りで、もう少し中立の立場からこの映画を見たかったです。
実際劇中のようにアルバニア人も相当不当な扱いを受けているんですが、セルビア人もまたコソボ紛争にてNATOの軍事介入後、多くの人がコソボを追われることになりました。
短い尺ではありますが、伝記映画としては双方の立場をしっかり描いてほしいところではありました。
とはいえ主演の子役二人の演技は良かったし、印象的なカットも多くありました。
ラストのシーンで彼は何を思って振り返ったか？その事をグルグルと考えさせられる映画でした。
