映画版予習もしっかり終えてNTLive版🎭
National Theatre Live in Japn 2023シーズンの第5弾✨
劇場鑑賞忘れ物レビュー…✍️
シェイクスピアの四代悲劇に数えられ過去に幾度となく演じられてきた傑作戯曲。
2022年11月〜2023年1月までイギリスで上演されたプロダクションだけど、イギリスの大きな劇場として初めて黒人の演出家が手掛けたオセローということで注目された舞台とのこと。
オセローという話は嫉妬心や疑心暗鬼を軸にした策略に嵌められた男の悲劇の物語ではあるけど、その背景に人種差別や女性蔑視の要素があるというのは映画版を予習していて感じていたことだけど、今作ではその差別部分が色濃く前面に押し出された演出だったなぁ😳
登場人物たちのキャラクター性も現代的な解釈がなされていたり、映画で疑問に感じてしまった部分も新しい見え方にアレンジされてるように感じた!
特に夫に付き従うだけだったオセローの妻デズデモーナとイアーゴの妻のエミーリアの2人。
エミーリアは善良な女性でありながらイアーゴに従い共犯となってしまう理由付けにイアーゴのDVっていうのは納得感があるし、この夫婦の関係性により深みが出てたなと。
オセロー役はウエストエンド版の『Hamilton』でアーロンバー役を演じオリヴィエ賞も受賞したジャイルズ・テレラ✨
苦悩するシーンはさすが見応えあった✨
キャシオー役の人見覚えあるなと思ったら、ベン・ウィショー主演の医療ドラマでゲイの彼氏役やってたロリー・フレック・バーン✨
大きいから舞台映えするな〜✨
キャシオーが酔っ払うシーンで同性愛的要素か!?というキスシーンがあったけど、特に深掘りはなかったな、そこ🤔
舞台はコの字型の階段があって、アンサンブルの方々が意味深な動きをしていたり、照明の暗転で場面転換を見せたり、セット替えなどなく切り替えを見せる演出はスタイリッシュだったな✨
今年のNTLiveは『レオポルトシュタット』『るつぼ』『ライフオブパイ』そして今回の『オセロ』と、人間の「信じる」という行為がキーになってる作品ばかりで、なんかぐわっと来てる。
「何が事実か?」ではなく、「何を信じて真実とするか」が共通して考えさせらるテーマのように感じる。
パンフに歴代のオセロのスタッフ・キャスト一覧が載ってたけど、2008年にイギリスで上演されたプロダクションが凄くて…オセローがキウェテル・イジョフォー、イアーゴーがユアン、キャシオーがトムヒ🥺
何これ観たすぎる…(願ったところでどうやっても観れない)
2014年のロリー・キニアがイアーゴ演ったバージョンをNTLiveで再上映してくれないのかな〜