Neki

破局のNekiのレビュー・感想・評価

破局(1961年製作の映画)
-
サーカスの手品を見ているようでもあり、やはりチャップリンを思い起こさせる喜劇を(今作だと悲劇?)見ているようでもある。
手数の多さがすごいな。ひとつ前に見た『幸せな結婚記念日』のほうが好きだけど、今作確かにピエール・エテックスの才能の萌芽を感じる。

ジャック・タチによってカリエールと出会ったそうだけど、どんな出会いだったんだろう。ヌーベルヴァーグとともに、当時はどんなふうに映画界へ進出していったんだろう。
この時期の映画はまだまだハリウッドの印象ばかりが自分の中で先行して、全然フランス映画史の知識が乏しいのが惜しい。

裁判までして作品のデジタル・リマスターが決まるほど多くの映画人に愛された彼の作品を、今後も楽しんでいきたい。
Neki

Neki