レインウォッチャー

破局のレインウォッチャーのレビュー・感想・評価

破局(1961年製作の映画)
3.5
男のもとに手紙が届く。どうやら恋人から一方的な別れの通達だったらしい。男は返事を書こうとするのだが…職人P・エテックスの短編喜劇。

ヒトは多種多様なスイッチで《笑う》けれど、そんな笑いが起こるいくつかのシンプルな仕組みに気付くことができる。
「何かがうまくいかない」こと。物事の違和感のある結びつき(ギャップ?今作の場合は動作と音)。緊張と安堵。そして、裏切り。

四苦八苦する彼を見ながら、わたしたちは優位に立っていることを確認して安心しているのか、共感し大したことないと同調することでバランスを保とうとしているのか?いずれにしても、笑うってちょっと暴力的だし、笑わせるのってもっと悪魔らしい。