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絶好調のhasseのレビュー・感想・評価

絶好調(1965年製作の映画)
4.0
エテックスの短編。前半はエテックスがソロキャンプを楽しむも、『破局』同様すべてのアイテムが故障してコーヒー一杯飲むことすらままならない(なんとか数滴できたコーヒーに角砂糖浸して、あ、意外といけるかもじゃないんだよ!)

そこへ警官がやってきて、人でごった返すキャンプエリアに誘導される。そこは有刺鉄線で囲われ、警察や郵便局などもあり、会社に出勤するおじさんもいれば、スクールバスに詰め込まれる子供らもおり、一種の町と化している。
都会の喧騒からの解放を求めてやって来たキャンプ場もまた人で埋め尽くされ、喧騒と化している、都会人の風刺。ラストは子供が掘った穴から脱出し、広い野原をスキップで駆けていくショットで締める爽快感。

『幸福な結婚記念日』につづき、都会人を揶揄した秀作。
エテックスのノリ、マジで好き。そして、久々にジャック・タチ見たくなってきた。
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