魯肉飯

絶好調の魯肉飯のネタバレレビュー・内容・結末

絶好調(1965年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

普段の喧騒を忘れて羽を伸ばすためにリュックにパンパンに荷物を詰めてキャンプをする。文明の力が使えずコーヒーすら沸かせないような環境で不便極まりない休息でも自然を感じ自由を謳歌する。
そんな時間が急に取り締られ、管理された区画の中で狭苦しく生活を過ごす人々のもとへ送られる。番号で呼ばれ外部との交流は柵を隔てた面会、抑留キャンプを彷彿とさせる。
角幡唯介の漂泊のすすめを見て、効率を重視した制約を強いられ、また自らに無意識のうちに課すことで心身ともに貧しくなっていくことの虚しさを改めて感じた。
コーヒーのシーンは小津の若き日を思い出す。
魯肉飯

魯肉飯