真っ黒こげ太郎

ミート・ザ・フィーブルズ/怒りのヒポポタマスの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

5.0
初期のピーター・ジャクソン氏のグロゴア盛り映画の中で唯一見てんかった本作。

ようやく見れたで!!!




アニマル一座、”フィーブルズ”。
一見華やかな一座だが、実際はヤク中や不倫や人間関係等で荒れに荒れまくっていた。
司会役のウサギのハリーは乱交三昧でエイズになり、ゾウのシドは分かれた元妻の事で揉めており、ナイフ投げのカエルのウィンヤードは戦場での地獄の過去からヤク中のラリピッピになっており、劇団長とその右腕も麻薬や裏ビデオと言ったヤバい裏事業に手を染めていた。
看板女優のカバのハイジも大食いで太り過ぎが原因で舞台に失敗してしまい、挙句恋人の団長が不倫しているのを目撃してショックを受けてしまう。

そんな荒れまくりな一座が、色々あってTV中継される大舞台を開くことになった。
しかし、その晴れ舞台で今まで積りに積った問題が一気に噴き出してしまうのだった。




とある穢れに塗れた一座の破滅と転落と愛憎劇を描いた、パペット映画。
「ブレインデッド」「バッド・テイスト」と並ぶ、ピーター・ジャクソン監督の初期のグロゲロ作の一つ。w

初期のグロゲロ作の中では唯一見てなかったが、ようやっと見れました。
んで今作も、他の大傑作と並ぶ、凄まじい大傑作でありましたwwwww


今作、出演者全員パペットオンリーな映画だが、おゲレツで生々しい悪趣味描写や、ゲロに下ネタ、グロ描写が氾濫する実におゲレツ&激ヤバな一作となっております。w
お下品テディベアの「テッド」やAmerica☆Fuck☆Yeah!な「チーム★アメリカ/ワールドポリス」なんて目じゃねぇぜ!!!って位アンモラルで道徳的にアウトなシーンのオンパレード。w

登場人物は皆マペット&着ぐるみな動物&虫キャラだが、エロや汚職や裏切り等の生々しい裏の世界、あるいはメタボやら家族やら問題に染まっており、実に生々しい。
ハエのマペット君はウ○ンコをムシャムシャするし、他の連中も目がイっちゃってたり、病気で顔がヤバくなってたり、ゲロや変な液体をまき散らしてたりと、どいつもこいつもまともな奴が居ねぇ!!!
(マトモそうなのはハリネズミ&プードルのカップルとマネージャーのイモムシ位なものか。w)

そんなおゲレツの中で登場人物がゴミの様に死んだり、アウトな描写が山の様に盛り込まれながら、登場人物が段々と発狂したりで一座が破滅へと向かって行き、物語のカオス度は否が応にも高まってゆく。
そしてクライマックスは大☆爆☆発!!!激しい銃撃シーンと共に綿と血が弾けるスプラッター描写が大登場してテンション最高潮!!!w
邦題通りの「怒りのヒポポタマス」なクライマックスはずっと笑ってましたwwww


なお今作、他の作品同様ブラックながら勢いとパワフルさにも溢れており、下品で汚くてしょぉぉぉおもないない内容ながら、最後まで一気に楽しませてくれます。w
パペット達がやたら美声だったり、巨大怪物ややたらリアルな戦争シーン等やたら凝った特撮が登場したりと、あちこちで遊び心を感じられるのもプラスポイントだ。w
(とあるシーンで「バッド・テイスト」のエイリアンが一瞬だけカメオ出演してるのも見逃すな。w)
クライマックスもやたら爽快で、嫌な連中もコロコロされて最後はまさかのハッピーエンドだったりするので、見終わった後は意外とスッキリだ!w



ハッキリ言って「エロ!」「グロ!」「不謹慎!」「お下品!」「ハチャメチャ!」「支離滅裂!」と間違いなく万人受けしないであろう一作だが、同時期のグログロ作品と並ぶ、ピーター・ジャクソンさんの才が光る素晴らしい逸品でございました。w
「ブレインデッド」「バッド・テイスト」と並んで、グロゲロな作品を極めたい方には是非とも見ていただきたい名作だ!!!!



まぁそんな訳で今年は頭から尻尾までグロやスプラッターに塗れた一年でございました。
だがまぁ、もっとグロリンチョしたいぜ!!!!www
新しい年になっても、火薬と血糊マシマシで行くぜ!!!!!


そんな訳で、来年もよろしくお願いします。
よいお年を。(またしても無理やり締めたw)