しちれゆ

黒いチューリップのしちれゆのレビュー・感想・評価

黒いチューリップ(1963年製作の映画)
3.8
1789年フランス革命前夜のお話。ジャケ写を見て重めな時代劇だと思ったら軽妙で楽しい活劇でした。
アラン・ドロンこの時27~8歳、う、美しい…✨
自分も貴族なのに貴族の金品を強奪する『黒いチューリップ』ことギヨームは頬に傷を負ってしまい瓜二つの弟ジュリアンに自分の成りすましを頼む。ドロンが二役。強い兄、内気な弟。弟「兄ちゃん 僕何とか頑張ってみるよ」見てるうちに気弱な弟が兄のふりをしている、というのを忘れる。もはやギヨームでもジュリアンでもなくアラン・ドロン。ちょうちん袖の白いブラウスに細身のパンツ、髪は1つに纏めてリボンをつけてる。ま、貴族全員 デブでもおっさんでも髪にリボンなのだが。
で、ドロンが革命派の娘と恋に落ちたり政府側と戦ったり。戦いのシーンもしっかり楽しい。
あとドロン(ギヨーム)の愛馬が名演。脱獄に手(身体)を貸したり敵を追いかけたり、そして最後にはニカッと笑うのだウッマ🐴
それにしても芝居を見るように絞首刑を楽しむ貴族たち、刑を″祭り″と言う貴族女性って…マリー・アントワネットもこんなふうに処刑されたんだろうなぁ、などと。
フィルムは2015年にデジタル4Kに修復されたとのことで画像もきれいです。
しちれゆ

しちれゆ