マムート

黒いチューリップのマムートのネタバレレビュー・内容・結末

黒いチューリップ(1963年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

フランス革命直前あたりの話。
「黒いチューリップ」という洒落た名前の義賊が市民から英雄視され、貴族や軍がそれをとっちめたいと思っている、という大筋。

その義賊をアランドロンがやってるんだけど、このアランドロンの役、一人二役で、演じ分けがすごい。義賊のフリをして秘密裏にぐいぐいやってた豪快で頭の切れる双子の兄ギヨームと、普通に暮らしてた真面目で正義感の強いその弟ジュリアンがひょんなことから入れ替わるんだけど…って話で。このアランドロン、まじで別人みたいだった。ストーリーは、とんとん進むんだけど、古い映画のテンポに慣れてない人はなれるまで時間かかるかも。

あとさ、ギヨーム(弟)が俺が黒いチューリップって告白したあとの、殿下、潔くて…でもなんか…いや、、、すごくない?拉致されて死刑宣告されたのに。
父親「諸君、黒いチューリップと最後の犠牲者に、乾杯」
殿下「最期となる日だ 忘れんぞ。生と死を祝して乾杯」
この場面のカロたちと、殿下との光の入り方の対比が綺麗。あ、あとカロが本当美人で凛々しくて、チャーミングで良かった。剣で戦うところなんか本当最高にかっこよかった。

は〜〜でもさ、ギヨームが助けに来てくれるところ良かったんだけど、その後のシーンつらかった…普通にこのあと助けにくるのかと思ってたら、そのまま絞首刑になって……ギヨームの兄貴!!!って思った。
兄ギヨームの時のアランドロンの破天荒な演技、最高に魅力的だったし、弟ジュリアンがどんどん成長していく感じもよかった。

あとなんか、む?!意見が合わん!ってなったとき、サッと剣をぬいて決闘になるシーンけっこう好きだった笑 まじの決闘だし、なんか潔くてよかった笑