ポンコツ娘萌え萌え同盟

グレープフルーツのような女 性乱の日々のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

3.2
『熟女スワップ人妻レズ』と二本立てで見た。両作とも女性が監督・脚本だが、あっちは魔性の熟女と罠があったりと完全に毛色は異なる。
ポルノ映画という男性映画色の強いコンテンツとは対照的に、『グレープフルーツのような女』は女性映画だと思った。女性映画的ポルノ映画。監督・脚本も女性とのことだが今まで観てきたポルノ映画とはまた毛色が異なる。
ミュージシャンの男と熱愛のスタイリスト律子の表情や行動から女性の心情に焦点を当ててるようだが、混濁とした感情を顕にしてる。男がニューヨークに行く1ヶ月間の彼女は孤独、寂寥等を北原理絵を介して映している。

本筋に関しては正直微妙だし、愛した男と離れるのは比較的オーソドックスなシチュエーションだと思うのだけど、観ていて少し痛々しさまで感じる。
強めの酒飲んで家で激しく嗚咽したあとにトイレで嘔吐する姿なんて見窄らしいけど律子の感情が非常に表層に現れた場面。エロ以上にそっちのほうが記憶に残る。他にもセックスしているのに横目を向いて男を絶対に見ようとしないところとか。感情が滲みに出ている表現が本作の肝だ。

エロに関しては最初の雪が積もってる中で青姦や肌を露出したグラビアとか撮っていて寒そうだなぁと思いつつ、やはり一番印象的なのは酒を身体に垂らすプレイ。
ただ強引的なプレイがある場面だが、一般的なポルノ映画なら受け入れそうだが、完全に受け入れられなかったのがまた本作らしい所もある。少なくとも『セックスハンター 性狩人』みたいにアソコから飲料を吹き出すことはない。