鰤鰭

その夜の侍の鰤鰭のレビュー・感想・評価

その夜の侍(2012年製作の映画)
3.6
結論がよく分からなくても面白いタイプの映画だ。キャスティングと役者の演技が全部良い。プリンブラジャー汗メガネおじさんな堺雅人。

シチュエーションやコミュニケーションの変さが全部面白い。
「加害者」と「被害者」という人との繋がり、人間関係。関係の無い人生を生きていたはずの両者が、加害によって交わってしまう瞬間。生活に虚無感や孤独を抱えた人間は、そんな人間との繋がりにさえ、飛んで火に入るコガネムシのように、木島に着いて行ってしまう。「一人はもう嫌だ。」「家に人が居るって良いですね。」

フィルムっぽい質感のザラザラした画面も、登場人物や設定の荒んだ感じに沿っていて良い。

【鑑賞回数】1
【鑑賞履歴】
・2023/3/20
鰤鰭

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