柴田悠

みなに幸あれの柴田悠のレビュー・感想・評価

みなに幸あれ(2023年製作の映画)
2.2
ストーリーが弱すぎる。

絵自体も、ところどころ「おっ」と思うカットはあるものの、そこまで斬新な絵はない。

「日々の幸せは他の誰かの犠牲の上に成り立つ」というコンセプトも、一見強いようで陳腐で、奇妙な世界観を説明するためのツールにすぎない。

例えば作中では、日本とアフリカの幸せを比較するセリフが登場するが、アフリカにも繁栄している国はある。

現実に目を向けず、あくまでステレオタイプなイメージでコンセプトを語ってしまっている。この時点でコンセプトとしては破綻している。
柴田悠

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