映画『みなに幸あれ』
宇多田ヒカルが歌った
♪ 誰かの願いが叶うころ あの子が泣いてるよ みんなの願いは同時には叶わない
を思い出す。
「誰かの不幸の上に、誰かの幸せは成り立っている」というテーマが下敷き。
祖父母が暮らす田舎へやって来た古川琴音演じる看護学生が直面する得体の知れない何か?
設定が面白く、これまで不条理で不思議。これまであまり邦画ホラーになかった作風とアイデア。
最初は、シャマランの『ヴィジット』や『X』のような世界観かと思いきや、アリアスター監督の世界のような内容だった。
一体彼らが何だったのか?物語の謎を解く鍵は、あのお婆さんにあると思う。あれは何なのか?妖怪?山姥?宇宙人?
子供時代の不思議な記憶とか入れるとよかったかも。あんな出来事があって、警察に行かないのはおかしい。よくあるけど、警察もグルだったとか描けばよいかと。