故郷に帰った看護師を目指す学生が、知られざる因習に巻き込まれていくホラー。
非常にメッセージ性が強い社会派の作品だと感じた。描きたいのは、現代における「幸せ」の概念のグロテスクさかなと。
誰かの幸せが代替可能な他の誰かの犠牲の上に成り立っていることがこれでもかと強調されているが、実社会の「幸せ」の概念も多分に相対的なもので、限られたポジショニングの奪い合いとして捉えられる部分もある。
主人公はその価値観を拒絶したり、自分が犠牲になる側であろうとしたりするが、普通の人間にはやはりそれは難しいことだ。
ホラー映画としてみると、ジャンプスケア皆無で不気味さ、気持ち悪さを全面に出した作りが良かったと思う。少し地味ではあるけど、古き良きJホラー感を感じた。
主演の古川琴音は可愛らしさと怖さを併せ持った独特の雰囲気でホラー映画と相性バッチリ👍
■共通項目
脚本:☆☆☆
映像:☆☆☆
音楽:☆☆☆
役者:☆☆☆☆
キャラクター:☆☆☆
オリジナリティ:☆☆☆☆
個人的好き度:☆☆☆
■ジャンル項目(ホラー、社会派)
不気味度:☆☆☆☆
痛い度:☆☆☆
メッセージ性:☆☆☆☆
(恐怖度:30)