舞台になっていた集落は、晴れていても光より影のほうが色濃く感じた。
出てくる人物がみな幸せそうに見えなかった。
人間そう簡単に幸せではいられないから、それが当たり前なんだろうけれど。
都会でも郊外…
日本中を旅したオレが思う、今の日本でも秘境と言えるエリアの数少ない一つが紀伊半島の山中だ。
その中でひっそりと営業する老舗旅館が舞台というだけで点数が高まる要素満載なのだけど、静かな表現が良い。
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遅れて入ったのを後悔
ストーリー性は極めて静的だからこそ小さくて繊細な動きを見落とさない様観るべきなのかなと
何かは確実に存在していたけどつかみきれなかったというところが初見の感想だった
小学校から…
奈良の山中にある集落が舞台という点は本作のエグゼクティブプロデューサーである河瀬直美の作品と同じ。
ちょっと分かりにくいかも知れない、注意深く見て想像することが必要な作品。
現在の集落の緑主体の…
心地の良い「静」を感じられる映画
同じ場所で固定された映像でも、序盤の咲と女将さんの会話場面の直後に父親が来た時の空気の変わり方やイヒカと咲の食事シーンが連続で流れるシーンなど場の作り方が上手だなと…
密かに想いを寄せる上司との出張旅行、とか、帰省中の血の繋がらない兄と一緒に一晩の留守番、とか。
そうしたコンセプトに沿った幾つかのチャプター建て、即ち全体的な構成が明確なグラビアアイドルを被写体と…
農山村の鄙びた旅館を営む女性と義父、一人娘。女性は夫とは冷え切って別居、義父は突然旅館からいなくなる。心象風景のような豊かな自然、清らかな清流、過疎化する登山道の宿場街の過去の風景。ドキュメンタリー…
>>続きを読む山間部の霧に包まれたその環境もあってか、人間と自然の境界線が曖昧になるような感覚があった。イヒカの母も旅館を継続するか街に戻るか、自身のこれからを決めあぐねている。全体を通して心地よい揺らぎみたいな…
>>続きを読む©2023“霧の淵”Nara International Film Festiva