奈良の山深い村
うちの地元らへんや、お母さんの実家みたいなけしき。
風でカタカタなる窓は、うちの実家と同じ音。
出ていったり入ったり、また出ていったりするフチが、魚だけでなく人間にも必要。
幻の…
舞台になっていた集落は、晴れていても光より影のほうが色濃く感じた。
出てくる人物がみな幸せそうに見えなかった。
人間そう簡単に幸せではいられないから、それが当たり前なんだろうけれど。
都会でも郊外…
日本中を旅したオレが思う、今の日本でも秘境と言えるエリアの数少ない一つが紀伊半島の山中だ。
その中でひっそりと営業する老舗旅館が舞台というだけで点数が高まる要素満載なのだけど、静かな表現が良い。
…
このレビューはネタバレを含みます
写実的で、美しい。霧、霧、霧。
霧がかったぼんやり見える山に加え、家族の中で起こっていることがぼんやりと見え始める。シゲとの時間、それがなくなる。存在してたものがなくなる、ご飯のシーンとか、前後で同…
遅れて入ったのを後悔
ストーリー性は極めて静的だからこそ小さくて繊細な動きを見落とさない様観るべきなのかなと
何かは確実に存在していたけどつかみきれなかったというところが初見の感想だった
小学校から…
奈良の山中にある集落が舞台という点は本作のエグゼクティブプロデューサーである河瀬直美の作品と同じ。
ちょっと分かりにくいかも知れない、注意深く見て想像することが必要な作品。
現在の集落の緑主体の…
心地の良い「静」を感じられる映画
同じ場所で固定された映像でも、序盤の咲と女将さんの会話場面の直後に父親が来た時の空気の変わり方やイヒカと咲の食事シーンが連続で流れるシーンなど場の作り方が上手だなと…
©2023“霧の淵”Nara International Film Festiva