筒井真理子すげー！キャストみんなすげー！なブラックユーモアドラマ。
結局人の表の顔だけ見てても真実はわからないってこと。
家族、ご近所付き合い、仕事仲間、宗教勧誘…何をとってもコミュニケーションでミスマッチが起こっている。
人間って面白いなぁ。
所々笑えたり笑えなかったり、人間の内面をえぐるような脚本が実に面白かった。
作品としてはすごく面白かったものの、物語としての抑揚が薄かったせいで体感長く感じたのも事実。
そういう意味で4.0超えはならず。
でも筒井真理子と木野花のプールのサウナ室？の会話は笑っちゃったなぁ。
周りの男性たちが居心地が悪くなる感じ。まさにブラックユーモア。
光石研もたぶん悪い人じゃないんだろうけど…でも亭主関白な昔ながらの男性像を引きずっているって役柄が見事マッチしていて演技も素晴らしくて魅入っちゃいましたね。
とにかくキャストが映画好きなら唸る演技派俳優オールスターみたいな布陣で、ずっとスクリーンから目が離せなかったです。
タイトルの“波紋”の意味や“人を呪わば穴二つ”のことわざなど、物語の指し示すテーマ性をセリフで説明しすぎずに演出で引き出すところがとても良かったです。
〈キャスト〉
須藤依子(筒井真理子)
須藤修(光石研)
須藤拓哉(磯村勇斗)
渡辺美佐江(安藤玉恵)
小笠原ひとみ(江口のりこ)
伊藤節子(平岩紙)
門倉太郎(柄本明)
水木(木野花)
橋本昌子(キムラ緑子)
※2023年新作映画72本目
