あらすじがとても面白そうだったのでわざわざ映画館まで観に行った。つまらない訳じゃないけど激しく物足りない。
しつこいくらい登場する「水」のモチーフ。人間関係や本人の心情も水のモチーフで描き切ろうとはしている。夫の失踪を機に新興宗教にハマった筒井真理子、雰囲気は確かに「それっぽい」(演技とスタイリストのおかげ)んだけど、行動が全く伴っていないのが残念。新興宗教の謎ダンスとか高い水を買うとかじゃありきたりすぎて物足りない。ペットボトルなんかではなく、外出先にあの瓶を何本も持ち歩くくらいして欲しかった。
全てを中途半端に描いた挙句、とりあえず見せ場っぽく終わらせるあのラストはダメ。ただ、聴覚障害者の人が出てくるシークエンスと柄本明の役柄はとても良かった。磯村勇斗カッコ良過ぎる。
