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波紋のmakoのレビュー・感想・評価

波紋(2023年製作の映画)
4.0
《絶望を笑え》
◎80点

監督・脚本: 荻上直子。

主人公は須藤依子(筒井真理子)。
“緑命会”という新興宗教を信仰し、スーパーでパート勤めをしている。夫(光石研)は自分の父の介護を押し付けたまま長いこと失踪している。
そんなある日、その夫が帰ってきた。

彼女の周りでいろんな事が起こり、彼女の心の中に波紋が起きる。

原発事故の放射能問題。(奇しくも今、海洋放出で問題になってますね)介護、新興宗教、障害者差別など、須藤家で起こった出来事は他人事ではなかった。
依子の夫に対する対応、反応に共感する部分あった😅

新興宗教にハマった一因に原発事故での放射能があり、夫の失踪が更に追い打ちをかけたんだろうな。
不安な時期に夫の失踪、義父の介護、一人でどれだけ大変だったことだろう。
で、やっと平穏な日々を過ごしていたら突然夫が帰ってくる。
夫の言動がいちいち引っかかり、面倒で居心地が悪い。
それでますます新興宗教にすがりつく。
息子の彼女もまた気がかりで。

依子と同じ立場なので、依子に共感する部分もあり、興味深く観ました。
面白いだけじゃなく、居心地の悪さとか、クスッと笑えるシーンがあって観ていて飽きませんでした。

緑命会での踊り(?)は笑わせにきてるんじゃないかと思った。それを真面目にやってるのがおかしくて😂

ラストの依子は圧巻でした✨
筒井真理子様、素敵でした💓

邦画好きにはたまらないキャスティングも良かったです♪



観客 1階席 ?、2階席 6人
劇場鑑賞数 #82
2023鑑賞数 #91
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