HAYATO

最後まで行くのHAYATOのレビュー・感想・評価

最後まで行く(2023年製作の映画)
3.8
2023年463本目
勢い止まらぬ藤井道人監督が、大ヒット韓国映画をリメイク
とある交通事故を起こし、それを隠蔽した刑事が、差し迫った事情を抱える監査官によって、極限まで追い詰められる様を描いたクライムサスペンス
汚職刑事が負の連鎖に巻き込まれる姿がコミカルかつスリルたっぷりに描かれていて、その緩急が絶妙。
最初のパートを見た限り、追う者と追われる者の対峙が描かれると思いきや、実はメインキャラクターの2人がどちらも追い込まれていることが判明する展開が面白い。
熾烈な争いを繰り広げる工藤と矢崎は、どちらも権力者の駒に過ぎないというところが、社会の縮図を表しているかのようでとても残酷。
最後、2人はどこまで行ってしまったんだろう。
ひたすらあたふたしている岡田准一さんと、やばい表情しまくりの綾野剛さんが最高!
ラストの柄本明さんの表情をドアップで映したシーンの迫力がすごかった。
久我山の乗った車が大変なことになってしまうシーンを予告で見せてしまうのは、観客の驚きを半減させるのでナンセンスだったと思う。
オリジナル版も見てみたい。
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