クリーム

最後まで行くのクリームのレビュー・感想・評価

最後まで行く(2023年製作の映画)
3.9
噂通り、面白かった!スリル、笑い、アクション、色々てんこ盛り。最後の最後まで畳み掛ける怒涛の演技&アクション合戦。胸焼けすら、感じるしつこさ。楽しかったです。

刑事·工藤は危篤の母の元に向かう為、雨の中、車を飛ばしていた。 妻からスマホで母が亡くなった事を知らされた直後、飛び出して来た男を跳ねてしまった。現在、暴力団仙葉組から裏金を受け取った疑惑(事実です)が浮上し工藤のせいになっている事もあり、隠蔽する事に。遺体を車のトランクに入れ立ち去った。そして母の葬儀場に辿り着いた工藤は、男の遺体を母の棺桶に入れ、母と共に斎場で焼こうと試みた。するとスマホに「お前は人を殺した。知っているぞ」のメッセージが…。



ネタバレ↓



メッセージの送り主は、県警本部の監察官·矢崎。彼は本部長の娘と結婚し、キャリアを手に入れ悪事に加担していた。 本部長の裏金は、寺の金庫に隠してあり、工藤が跳ねた尾田と言う男は矢崎の手下で、彼を裏切り鍵を持って逃走した為、矢崎は尾田を銃撃。しかし、逃げた尾田を工藤が轢いて持ち去ってしまった。本部長は、激怒。矢崎は無能扱いされ、彼を殺した。
金庫の金を手に入れる為には、尾田の指紋が必要だった。その為、工藤の娘を誘惑し、引き換えに尾田の遺体を貯水池に持って来るよう指示した。
工藤は、火葬直前に尾田の遺体を取り出し、遺体の指を切り落とし、遺体に仙葉組長から貰った爆弾を仕込んで娘の救出に向かう。娘を救い矢崎は車ごと爆発した。
工藤は寺の金庫へ行き、金を持ち去ろうとすると死んだはずの矢崎が現れバトルになるが工藤が勝利。しかし仙葉が現れ、工藤を眠らせ大金を横取りして行った。 週刊誌へのリークや、矢崎と工藤をそそのかした黒幕は、仙葉だった。
目が覚めた工藤は車で家へ帰ろうとしていた。その後ろから再び矢崎が追突して来た。2人が車をぶつけ合いながら去って行くシーンで終わる。

途中まで工藤が中心で、その後、矢崎の立場からの話を少し展開する。そして、全てを操っていたのは、仙葉組長だったと言うストーリー。前半は、笑いもあり、母の棺に尾田の遺体を入れた工藤が、ドライアイスの交換に来た業者に「最後くらいは、自分にやらせて貰えないでしょうか?」と真顔で言いきる姿に大爆笑した。これは、岡田准一の演技によるモノ。とにかく岡田准一と綾野剛の取り憑かれた様な狂気の演技&アクションに魅了される映画で、ずっと緊張感があり楽しかったです。ただ、最後はちょっとしつこい。
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