韓国映画のリメイクでは「22年目の告白 -私が殺人犯です-」がよかったけど、本作はそれにも負けないいいリメイク。
オープニングシーケンスこそオリジナルを踏襲しているが、その後はほぼ独自の展開。物語構造や人物関係も、より緻密にブラッシュアップされていて、オリジナルを凌駕していく。特に、オリジナルで最大の不満点だった真犯人（綾野剛）のキャラを、終始追い詰められる主人公（岡田准一）と対になるキャラに仕立て上げたのがうまい。演出も徹底してこの二人を対比させ、それはタイトル通りラストシーンまで続くという執拗さ。
