いちじく

最後まで行くのいちじくのネタバレレビュー・内容・結末

最後まで行く(2023年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

人を轢き殺してしまった汚職警官(岡田准一)が隠蔽しようと奮闘するが、もっと汚職警官(綾野剛)が関わる巨大裏金事件に巻き込まれて友達警官は圧死、娘は誘拐されるわの大変な目に遭う。
結局美味しいところは暗躍していたヤクザの親分(柄本明)に取られてしまう。
嫁(広末涼子)とヨリ戻したいと電話した岡田准一は綾野剛とカーレース。


役者の顔芸によるコメディが強くて、突飛な展開も許せてしまう。

元の韓国映画版と話の入りは同じだけれど、人間関係・展開・結末だいぶ違う。

韓国版で強引に感じた飲酒検問とダクト内に死体を通すシーンは改変されて不自然さが減ったと思う。
犯人側の事情が複雑化していて分かりづらくなった。犯人視点が結構長くて没入感が削がれた。偶然の監察官の立場など、都合が良すぎる気もする。

アクションがもたついて見える。綾野剛さんには怖さがあるけど迫力はない。韓国版を知っていたからか、つい比較してしまってバイオレンス描写が物足りない。

主人公の家族構成が娘+妹夫婦から娘+妻に変更されている。実母の葬儀も離婚間近な嫁に頼りっぱなしという情けなさが、キャラクターに深みを与えていて◎。岡田准一さんの愛嬌のおかげで不快感はない。
離婚間近の岡田准一夫妻と対比される、結婚間近の綾野剛。

めっちゃ足蹴にしてたけど墓場の撮影はセットを作ったのかな?
ラストの綾野剛は、ヤクザが黒幕だと知らないからまだ岡田准一に粘着してんの?病院までカーレースするのかな?
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