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エレファント・ウィスパラー:聖なる象との絆のangie2023のレビュー・感想・評価

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象と共に暮らすことが、まず第一にシステムとして仕事になっている。はぐれた象をはじめ、野生の象との共生を目指すための試みは、まず「象使い」という仕事として、経済的に成り立っていることに注目したい。ペットでも家族でもあるかもしれないが、まずは象と暮らすことそのものが、仕事であるのだ。そんな彼らは、職人のようにも思える。

象をメインにするのではなく、象使いとして、子象を育てるという仕事の日々が中心に添えられながらも、彼らが持つ優しさや穏やかさが丁寧に、かつ端的に描かれていた。
また、象を信仰の対象となっていることも、どこか距離をとりつつも、愛らしく描かれていて興味を惹きつけた。

時間的制約もあり、断片的で、もっと見ていたい気持ちにもなるが、彼らに興味を持つためには十分すぎるほどの時間だった。
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