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タイムトラベル家族 1991年から愛を込めてのKentaCのレビュー・感想・評価

3.3
1991年、旅行中だったガスパール一家の3人が海で嵐に見舞われ、約30年後の2022年にタイムスリップしてしまい、そこで娘の死を知った3人が過去に戻る方法を探しながら、その死を食い止めようとする物語。

父、母、息子それぞれが未来でカルチャーショックを受け、その状況を受け入れながらその世界に馴染もうとする中で、適応できる者と適応できない者とに明暗が分かれる…という展開と、
そこには元々のそれぞれの生き方や考え方、性格が大きく関わっており、それが未来という新しい環境を通して浮き彫りになっていく…という描き方自体は面白かったです。

ただ、そういった展開&娘を中心にした家族愛、というテーマでありながらも、残念ながら面白さやドラマティックさはあまり感じられず、そんなに引き込まれることなく少しの山場でそのまま終わってしまったなという印象です。

また、1991年は当然として、未来(2022年)の描写も妙に古臭く、なんだか2000年代感に溢れてました。
アイデアは悪くないですし、決してつまらないわけではないのですが、全体的に各要素をうまく調理しきれなかった感を感じる映画です。
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