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ミケランジェロの暗号のcamusonのレビュー・感想・評価

ミケランジェロの暗号(2010年製作の映画)
3.2
舞台は1938年のナチス勢力下のウィーン。
主人公はユダヤ人画商の息子。
この画商が、行方不明のミケランジェロ作のデッサン画を所有していることを、
ナチスが嗅ぎつけ、
総統閣下からムッソリーニへのおみやげにちょうどよくね?と没収しようとします。
画商一家は、永世中立国スイスになんとか亡命を図ろうとするも、
出国は認められず、それぞれ別々の収容所に送られることに。
移動時に主人公が乗った飛行機が墜落事故を起こし、
主人公とナチス親衛隊員1人が生き残るという映画的な展開となり、
主人公はいかに立ち回るのか?主人公の命運やいかに?!
と言った内容です。

話は史実を背景にした完全なフィクションで、
二転三転して、サスペンスとしては面白いのですが、
史実の重さとどうもうまく馴染まないような気がして、モヤモヤ感が残ります。

バランスの取り方が本当に難しいと思うのですが、
もうちょっと生きる死ぬの切実感があった方が、
メリハリが効いたのかなと思いました。失敗するリスクも高いですが。
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