コマミー

あなたの、私のクリスマス?のコマミーのレビュー・感想・評価

3.9
【互いの秘密、そして見つめ直す大切さ】


[こんなクリスマス映画を観た2023🎄①]



※さて今年もこの企画を始める季節となりました。11月中は配信限定作品を、12月はソフトが発売されている旧作や新作を中心に、そして劇場公開作品もいくつか投稿できればなと思います。
では、まず最初は"プライム・ビデオ"から、「ミス・ペレグリン」などの"エイサ・バターフィールド"主演の本作を紹介します。


いやぁ、本作は個人的に"隠れた名作クリスマス映画"だった。
互いに驚かす為に、衝動的に列車に乗り込んだカップルが"大雪で足止め"をくらい、仕舞いには"互いの相手同士の実家"に泊まる事になるという"ラブ・コメディ"だ。
彼氏である"ジェームズ"は彼女である"ヘイリー"の実家に、逆にヘイリーはジェームズの実家に泊まる事になるわけだが、どちらかがいわゆる"まともというわけではなく"、どちらも"かなり変"で、かなりパンチが効いている。

ジェームズの家で待ち受けたのは、彼の"父親"と"家政婦"…かなり"高貴な家の子"らしく、そこでヘイリーは度肝を抜かれる。だが、いささか父親は長い間他の人との交流がないのか、どうもヘイリーと"噛み合わない"。一緒に暮らしたら、何年分かのイライラが溜まりそうな父親だ。近くに住む"爺さん"もイカれてる。
ヘイリーの家族はというと、"大家族"で、ジェームズの家とは違い、ド庶民の家庭。超ポジティブで尚且つ父親がかなりの変人。ヘイリーの弟達がかなり生意気なガキで、お婆ちゃんはかなりボケが入ってる。
……まさにかなり互いに正反対な環境であるが、それぞれの家庭で互いの事を家族から聞くたび、"互いの秘密が明らかになっていく"という物語だ。

最初は互いの家族からの振る舞いに、少々イライラが溜まっていくのだが、これがだんだん"中和"されていくのがとても良かった。それを凄い感じたのが、ジェームズの父親だ。人付き合いが悪く、ヘイリーに対して酷い扱いをし続けるのだが、家政婦さんの静かな一喝で見つめ直していくのが良かった。ヘイリーの父親は、ガサツなのだがジェームズに真摯に向き合ってくれる男前な父親だった。

互いを"見つめ直す事"は、大切な人と暮らす上で最も大切な事だと思うし、それがちゃんとできたジェームズとヘイリーは本当に素晴らしいカップルだと思うし、"互いの格差"など気にしない理想のカップルになれると感じた。
エイサ・バターフィールドが久々にハマり役を演じていたし、ヘイリーを演じた"コーラ・カーク"の演技もなかなか良かった。
ジェームズん家の"犬"が超可愛い。

私的には、クリスマスに定期的に観たいと感じた秀作だなと感じた一作でした。
コマミー

コマミー