Ryoma

メイド・イン・USAのRyomaのレビュー・感想・評価

メイド・イン・USA(1967年製作の映画)
4.0
アンナ・カリーナが召す衣服が、切り替わるショットごとに変わり、長閑な自然の景観やカラフルで色彩豊かな家具やインテリアで構築された背景と一緒に映されるそれが、なんとも斬新かつ洒落ており、アート面のみをとってみても非常に秀逸。
ストーリー構成や展開は、淡々と進み起伏が少ない故、サスペンス?スパイ?映画ではあるが、緊迫感はあまり感じないものの、その分少しコミカルさや軽妙さ、また、ファシズムへの批判や右翼・左翼などの巨大権力への反対のメッセージを痛切に感じうる要素を随所に感じた。
ジャン=リュック・ゴダールの作品は初めて観たが、ザ・フランス映画🇫🇷的であり、近年台頭しているアート映画(ウェス・アンダーソン作品など)で感じうるシュールさやコミカルさ、おかしみを所々感じられる作風になっていた気がする。他の作品にも触れてみたい。
Ryoma

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