ゆかちん

7人の女たちのゆかちんのレビュー・感想・評価

7人の女たち(2021年製作の映画)
2.6
フランスの「8人の女たち」という作品のイタリア版ということかな?

フーダニットのようだけど、それより複雑な人間模様・女の嫉妬や情念…からの不思議な関係を描いた作品という感じ。
女って…不思議かしら…??



ある屋敷で一家の長が殺害された。外は大吹雪で屋敷の中に閉じ込められ、疑心暗鬼に陥った7人の女たちが犯人捜しを始めるが、彼女たち全員に家長を殺す動機があり…。



ミステリーとしてはそんな大したことないし。
あと、何かと唐突なので脚本として荒い感じも受けた笑。

でも、屋敷のインテリアや彼女らの衣装、女優陣のキャラの立ち方みたいなのが活きてて良かった。
オシャレだなー。
明の陶器w

コメディなんだけど、笑いをとりにくるというより、普通の真面目な流れの中にサラッと流してくるからコメディ狙ってるのかなんなのかわからんところもw
殺人事件起きたのにみんな普通すぎだろw

しかし、最後の事件解明のところ、なんで分かったのかの描写があんまなかったよなー。
まあ、1人だけあんま恨みがないところが怪しいなとは思ってたけど。
そして、最後、あれはバレて怖いから逃げようとして…てことなのかな?
こういう本音を知って絶望して、なのか?

いやーご主人さん、どんだけ良い男だったんだろねえ。最後まで顔とか見せない演出は良かった笑笑。

一人ひとりの話を掘れば掘るほど出るわ出るわなドロドロ話に苦笑い。
こういう人間の姿を描きたかったのかな。
色んなことが絡まる絡まる。

話さないだけで、みんな秘密があるんだね。

でも、そんな中、メイドさんの料理めちゃ美味しそうやった。


「女同士は争わず
 助け合わなきゃ」

「唆したのは男だから」


このセリフに集約されてる。

女同士の嫉妬は怖いていうけど、女の方が実はめちゃ団結しちゃう絆があるときってあるよな〜。
別に仲良いとかじゃなくても、団結する時は団結するとか。
あと、反発し合いつつ惹かれ合うみたいな。
緊張感はあるけど信頼感はあるとか。

まー、こういう中で生き残るのはそれだけの性格が必要だろけど笑。
あの愛人の根性凄いなw


なんか、めでたしめでたしではないけど、落ち着くとこ落ち着いたな感があってスッキリはした笑。
あのエンドロールのそれぞれの女優さんたちの一言と表情とかね。

次女も結局そっちなんかいwて。
なんだかんだでかわいそうな旦那さんでしたな。
てか、こんなんせんかったら良かったのにね。
でも、こんな人間模様にしたのは旦那さんてのもあるしな。

期待してみるとがっかりするかもやけど、短い時間でサラッと見て、人間の内側〜〜!みたいな文学ぽい雰囲気を感じるにはいいかなって感じでした。


私は最近イタリア語の番組チラチラ見てるから、聞こえてくる言葉とかがわかって、そういう面で楽しめた!
ゆかちん

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