人の人生を知るのにちょうどいい温度感。
マイヤイソラから届く絵葉書を受け取るような映画でした。
会社にソファ置いて貰えなくて辞めちゃうの面白い。とてもマイペースで海外の芸術家ならではを感じる。
彼女自身は自分を死んでいると言っていたが、恋多き旅路と、原始的な生命の魅力が詰まったファブリックは対照的にとても生き生きとしている。
しかし、ふと押し寄せる悲しさや、創作する事だけが唯一生きている実感ができるなど、等身大の悩みを抱えた人間らしい部分に共感する言葉も多々あった。
１人で生きられないなら
人間として不完全だ
人を愛するが、ずっと一緒に居ると不安定にもなる。１人でいる沈黙が安らぎを与えてくれる。
そんな繊細な感性も持つ彼女が、一歩引いた目線で世界の美しさを捉えて、生み出した作品だからこそ、人の心の奥底の感性に響くのだろう。
